耐震設計の何がどう変わったの?

構造物の設計にあたり重要なのは「外力(がいりょく)」と呼ばれる設計荷重です。

つまり「このくらいの力に耐えるように作られています」という前提のもとで設計を行うのです。そして「このくらいの力」に相当する設計外力のタイプ分けが、兵庫県南部地震以来、決定的に変わりました。

その内訳はすご〜く大雑把に言いますとこんな感じですね。


ゆさゆさタイプ(関東大震災:関東地震)

がたがたタイプ(阪神大震災:兵庫県南部地震)

「ゆさゆさ」タイプの方は、一方の大陸プレートが他方の大陸プレートに潜り込み、そのひずみが耐え切れないレベルになり、これを押し戻そうとするタイミングで起こるものです。揺れは名前の通り(勝手に僕がつけましたのでご了承を!)、ゆさゆさ揺れて時間が1分程度続くのが特徴です。最近関東でよく起こっているのはこちらのタイプが多いですね。

「がたがた」タイプの方は、断層と呼ばれる質の異なる地層同士が隣接しているとき、その地層が瞬間的にズレるタイミングで起こるものです。こちらの揺れ方は、がたがたと震えるように揺れて、ものの15秒程度で終わります。揺れの大きさ自体は、こちらの方が大きい場合が多いです。

そして、この2つのタイプの外力を別のものとして取り扱い、両方のタイプ(関東地震、兵庫県南部地震)で建物が耐えられるように設計され始めたのが、まさしく兵庫県南部地震以降なのです。

最近のものは、手抜き工事を別にしてこの耐震レベルを満足しているので、比較的安全と言えます。

しかしこの常識を覆したのが、耐震偽造(偽装)事件なのです。
posted by basten at 00:00 | 耐震設計と防災の歴史
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